着物には袂があります。袖の下の長い袋状の部分です。昔は、袂には魂が宿るとされ、好きな相手に対して袖を振ることで相手の魂を呼び込める、との事で、未婚女性に許される振袖。結婚をすると袖を振る必要がなくなるので、振袖の袖を短く仕立て直して留袖に。結婚により親と別れることを袂を分かつというようになり、そこから転じて、考え方や価値観の違いから今まで一緒に行動を共にしてきた人と別れることを「袂を分かつ(たもとをわかつ)」と言います。あとは「暑い時に袖であおぐ」「ポケットの代わりにする」「恥ずかしい時や笑い口を袖で顔を隠す」「直接手で持って差し出すと失礼な大切なものを袖に乗せて渡す」「(寒い時に)手を突っ込む」など袂(袖)にはいろいろな意味や便利な点もありますが、時には邪魔になるもの。
着物を着て生活をしていて知っていると役立つのは……「たすき掛け」でしょうか。
着物でのたすきのかけ方【動画付き】タスキ掛けいろいろ紹介
たすきの端を結んでおいてクロスさせて、背負ってかける、が一番簡単でしょうか。YouTubeで「たすき掛け」で検索するとかなり出てきます。(お祭り使用の「たすき掛け」や数学の「たすき掛け」も出てきます…)
また、だいたいYouTube検索で出てくる「たすき掛け」は「男たすき」と呼ばれるものののようです。
たすきの端を口でくわえて、ササッとかっこよくかける、というかけ方です。
(女性の方が口にたすきをくわえながらかけるというのは注意してください。口紅がたすきにつき、お着物につく可能性があります。)
日常ではこのたすき掛け方法で十分ですが女性で知っておくと便利なのは「本たすき」です。
お袖が折りあがられる感じで掛けられるのでクシャクシャになりにくいです。
コツさえつかめばなんとかできます。
(この「本たすき」の口でたすきをくわえないでかける方法を「男たすき」に応用すれば口紅を心配しなくてもいいですね。)
また、たすきに袖を前(胸側)にかけておく。という方法も以前「水戸黄門」のシーンでお見かけしました。 (それもアリかと)
かなり勇気を出して動画を作ってみました
- (両端を結んでおいて)前からかぶる
- (両端を結んでおいて)後ろから背負う
- 端をくわえてかける「男たすき」
- 端をくわえないでかける
- 「本たすき」袂(たもと)をかけてたすきをかける←修行中。ヘタでごめんなさい。感じがわかれば、と…
- 前からかける←たすきから落ちてしまった袂をかける時などにも。
マスクで顔を隠してはいるものの、なるべく顔が写らないようにしたら、カメラアングルが下過ぎましたか。。。
夏祭りなどに向けてお役に立てれば幸いです。 (今の所、こちらのブログからの限定公開中です。)
弓道をやられている方でちょうど本たすきをしている動画がありましたので、お借りしてやり方を紹介させていただきます。
(襷さばきです。)
襷さばき YouTube をみる
(動画お借りしました。この場を借りてお礼申し上げます。)
本たすき掛けの後ろはこんな感じになります。
「たすき」ですが、「腰紐」で代用できます。
腰紐だとちょっと‘かわいくない’・・・でしたら、作ることもできます。 お手持ちの生地を 出来上がり寸、巾3cm×長さ2m20cm程を目安にひも状に。
腰紐のように力がかかるものでもないので、途中でついでもOkでした。
「作るのもちょっと大変・・・」という方、 お作りして差し上げたいのですが、今の所、私、製作ショップのような計画もなく、ごめんなさい。
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