着物屋(呉服屋)さんで買い物をした時に、本当にあった、こわ~いお話。
実話です。
結婚式で母に末広(扇子)をと、買いに行った時のことです。(ですから、かなり昔の話ですね
ショッピングセンターに入っている、いわゆる「チェーン店」の呉服屋さんでした。
末広を選び、お会計・・・と、ここまではやさしく対応していただいて、入りづらいイメージが薄らいでいたのですが、「お会計してきますね。お釣りをお持ちしますので、それまで、お着物でもご覧下さい。」の後からです。。
店長さんが出てきて「今、色無地のキャンペーンをやっていて、お安いですよ。いかがですか?」と。
「持っていますので・・・」とやんわりお断りしたんですが、(実際、亡き父が嫁入りのときを思って、振袖から色無地、喪服までそろえてくれてあったんです。←パパがんばった!)
「何色ですか?」
「その色じゃ年を取ったとき着れないから、落ち着いた色で…」
「染め替えじゃ生地が傷んじゃうから。」
「その着物は将来お子さんにでも差し上げればいいから。」
「月々でお安いですから。」(←ローンで)
。。。と、「ありますから。要りません。」と断っても、ああ言えばこう言うで、話は続きます。
おば様系の店員さんも加わり、(「えっ、私、囲まれた?!」的)もう、買わないと帰してもらえないんじゃないかと、恐怖を感じました。
私は、数百円のお釣りも商品も持ってきてくれないので帰れず(←コレが作戦か?!)困り果てました。
怖いし、帰りたいしで、「じゃぁ。。。」と、言いそうにもなりましたが、ぐっとこらえ、「また、母と一緒に来ますから。。」とか言って、その店長さんも「脈なし」と思ったのか、諦めてもらえたのか、どんなサインを送ったのかしりませんが、そんな頃合で、お釣りと商品が運ばれてきました。
しばらくはトラウマでしたね。
結婚式をひかえ、忙しいながらも幸せ気分だったのに、末広を見るたびに、怖かった記憶がよみがえります。
私が持っている色無地は桜色で、それ程、まっピンクでもなく、若く見えるかな、な感じ。今でも(来年も)入学式などで着ます。父がいい色を選んでくれました。
今書きながら思い出すと、怒りすら出てきます。実名揚げちゃおうかと思うぐらい。
店長さんもノルマとかあったんでしょうけど。(でも、お釣りと商品を人質(物質?)にするなんて。あれはないよな。)
今ではそんな販売方法はしていないと思いますが。(そう、願います。)
あの頃は私も若かった。
そんな私も今では着物の知識も少なからずあり、おばちゃんパワーも持ち合わせるというお年頃。
怖くなんかないぞっと!
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